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Posted by ミリタリーブログ  at 

2008年11月16日

メディカルキットパート1(3点固定テーピング編)

ども~黒猪です。
やっとメディカルキット編をアップします(やっとかよ!!)
ということで今回はこの中の↓

これ↓

なにこれ?と思いの方 細部です

まず、スポーツの時に使うテーピングと

クリアファイルを切って作ったフィルム
???何に使うのと思いの方、実はコレは、胸部に銃弾を被弾した際に使う
メディカルキットです。
通常、胸部に被弾した際(特に肺)体内では、肺と肺を覆い保護している2層の膜
(肋膜)との間に空気が入りその空気が肺に圧力を加え肺を虚脱させます。
これを気胸と言います。
気胸になりそのまま放置しておくと肺への圧が上昇し被弾してない側の肺に対しても
障害が起き始めます。結果として被弾者の呼吸困難が急速に悪化します。
このため循環障害からショック状態になります。
時には肋膜に血液が溜まり肺を圧迫します
(簡単に言うと、自分の血で溺れると思ってください)
この症状に対処する際ただ包帯を当てるだけだと、被弾者は上記のようになり、
最悪死亡することもあります。
米軍とかは、チェストシールと言う専門のキットがあるのですが、軍人や医療従事者
以外が入手するのは困難です、そこでテーピングとフィルムで簡素的なチェストシールを
作ります。

まずは傷口。本来ならば私の体とかで画像を取ろうと思ったのですが、見苦しい
のでやめました。それに野郎の裸体なんか見てもうれしくないでしょうから、コレは
ダンボールにペンで書いたものです(写真が横向いて見難いでしょうがご勘弁を)

まずは傷口にフィルムを当てます。この際フィルムに穴が開いて空気が漏れないか
等を確認します(あわせて処置する際は感染予防のため、ゴム手袋とゴーグルを
着用してください)

そして、テーピングで3辺を止めます
この際3辺より、3辺と半分ぐらいがいいそうです

完成図です

このように隙間を作り、体内から血液を出す際は開き体内に空気が入りそうになったら
フィルムが体にくっつき空気が傷口から入らないような一方通行の弁を作ります
(この際血液がしっかり排出されるように隙間は下に向くように作ります)
これにより肺と肋膜との間に空気が入りその空気が肺に圧力を加え肺を虚脱させるのを
防止し医療施設に搬送します
え~とちなみにこの3辺固定テーピングはこの↓

南江堂から出版されているアトラス応急処置マニュアルにも載ってます
ほら↓

おもっきり載ってます。参考程度に購入するのもお勧めします(値段は2800円です)
ちなみに動画は米軍のチェストシールの使用の動画です

米軍はこんなのを使用しているようです
次回は自作の止血帯を紹介します。ご期待を!!



なお、ブログ内の処置等を実施した際の問題発生等の責任は当方は負いません
あくまでも知識的なものに留めておいてください。
(私もここにはアメリカのスクールで習った事しか書いてません。詳しくはプロに
任せましょう。)




  


Posted by 黒猪CQB  at 20:43Comments(2)