2008年11月17日

メディカルキットパート2(止血帯編)

ども~黒猪です
昨日に引き続き、メディカル編第二弾今回はこれ↓
メディカルキットパート2(止血帯編)
なにそれ?
実は止血帯です。既製品でもいいのですが、あえて自作してみました(なにぶん貧乏ですので)
という感じで今回は止血帯を紹介
まずは、止血帯に入る前に、出血とは何ぞやということで調べました
(専門家の方、観てておかしかったらコメントお願いします)
通常人体には、体重の約7~8%(体重の1/12~1/14)の血液が流れ
そのうちの20%が急速に失われると、出血性ショックになり、30%を失うと、
生命に危険を及ぼすとされています。
(私の場合で、体重が約80kgあるので体内の血液の量が約6.4ℓで20%だと約1.28ℓ
30%だと約1.92ℓなので私の場合だと、2ℓペットボトル約一本で生命に危険がでます)
なので出血した際は速やかに止血処置をしなくてはなりません。
通常止血法には
傷口を上に挙げる方法
直接圧迫止血法(傷口に直接包帯等をあて上から圧迫する方法)
間接圧迫止血法(傷口付近の血管を指等で圧迫する方法)
緊縛止血法(止血帯等で血管を圧迫する方法)
があり、通常ならば上から順に実施していきます
(なんでもかんでも緊縛止血法はしません)
しかし、戦場においては逆から実施するとされてます。
なぜならば、直接圧迫止血法、間接圧迫止血法、緊縛止血法と
ダラダラと実施する暇がありません。
傷病者に時間を掛けていては、作戦の遂行が出来なくなるので、一発目に止まりやすく、
最悪自ら実施できる緊縛止血法を実施します。ただ緊縛止血法は長時間にわたると、
弊害が発生したりします(止血帯より先の四肢の切断等)ただ、ぶっちゃけると
死ぬよりましという概念で実施するそうです(最近の戦争は戦死者の数によって
世論が動きますので)
とこんな感じです(戦争はいかんの~)
では自作止血帯の細部or使用法です
メディカルキットパート2(止血帯編)
まず先端に穴が開いているので、この穴に棒を通す事が出来ます
この特性を使った使用法です
メディカルキットパート2(止血帯編)
赤テープを張ったところが怪我したところという想定です
メディカルキットパート2(止血帯編)
まず間違った使用法です。これだと傷口から遠すぎるため、処置する事によって
無駄なところまで壊死してしまいます
メディカルキットパート2(止血帯編)
まずは傷口から指三本分(約5cm)上をはかります
メディカルキットパート2(止血帯編)
そして先ほどはかった位置に止血帯を通ししめます(この際どれほどしめるかと
言うと実際出血してたら出血が止まるまでしめてください。練習の際は、脈を
計りながらしめて、脈が無くなったらOKです。ただ、そのしめ具合がわかったら
すぐ緩めましょう。めっちゃ痛いんで)
メディカルキットパート2(止血帯編)
そして止血帯についている結束バンドに棒を通して、棒を固定します
ちなみに、結束バンドは何回も使えるやつにしましょう(緩めたりするため)
とこんな感じです
ただそれだけだと普通ですが、コイツは少し特徴があって
メディカルキットパート2(止血帯編)
中間に穴が開いてます。なぜなら
メディカルキットパート2(止血帯編)
腕を負傷した際に
メディカルキットパート2(止血帯編)
このように速やかに処置が実施できます(この際の使用法は足と同じです)
メディカルキットパート2(止血帯編)
完成こんな感じです。
後、このような止血帯を作る際注意しなければいけないのが止血帯の幅です
メディカルキットパート2(止血帯編)
このように最低でも指3本程度(約5cm)の幅を取ってください
(なぜなら、細いと、しめた際に細胞を傷つけることがあるので)
と、もう一つ
しめた後の緩めるタイミングや注記なのですが、注記はわかりやすい位置に
注記してください(実際だと消えないペン、練習だと水性ペンがいいです)
緩めるタイミングですが、いろいろ本によって違いますが、私が習ったのは
相手が意識が無く、なおかつ戦場の為付きっきりになり看病できない場合は
一切緩めません(上でも書きましたが、死ぬよりましという観点です、さらに
その傷病者に付きっきりになる事によって、処置者の二次災害(それを狙っ
た狙撃等)に巻き込まれるわけにはいきませんので)
もし付きっきりで看病できるならばまずは緩めて直接圧迫止血法、間接圧迫止血法
を試してください。無理な場合は、ふたたび緊縛止血法を実施します。
その際の緩めるタイミングですが傷病者に意識があれば、傷病者がしめられている
痛みに耐えれなくなったら緩めてあげてください(もし人手が無ければそれを傷病者
本人にやらせ、処置者は警戒にあたります)意識が無ければ資料によって違いますが
15~30分程度に一回緩めるとしてます。ただ戦闘が激化してきているなどが
生起している場合は、ほっときます(何度も書きましたが、死ぬよりましという観点です)
と、すこし一般の医療処置より違う事を書きました。。そして思うことは・・・・・
「戦争って最悪だな」と思います。
さらに止血帯に関係する動画を二点

もう一つ



だらだら書きましたが今回は以上です次回は・・・・
どの家庭でもある、アノ、キッチン用品をメディカル資材に使います。
でわでわ・・・



なお、ブログ内の処置等を実施した際の問題発生等の責任は当方は負いません
あくまでも知識的なものに留めておいてください。
(私もここにはアメリカのスクールで習った事しか書いてません。詳しくはプロに
任せましょう。)






Posted by 黒猪CQB  at 23:38 │Comments(1)

この記事へのコメント
 ご無沙汰してます。黒猪さん。今回のメディカルキットはまさにいま自分が訓練時携帯しているものそのものです。 止血帯も気胸の3点テーピングも全く同じ物です。自分はODのガムテープを短い竹の棒にまいて携行しています。またあらかじめビニールに3点テーピングしたものを車の座席の裏側に貼り付けておいたりしてました。 あと内臓が飛び出した場合(腸管脱出)の処置として内臓が乾燥しないようにジップロックやラップなども持ってます。また飛び出している内臓等みてショックにならないようバンダナや三角巾などで覆う物も持ってます。 受傷後の応急処置いわゆるプラチナの5分、黄金の5分間と言われてます。これが生死の分かれ道ですね。
Posted by エゾたぬき at 2008年11月19日 21:35
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